偶然に降り立った田舎の町で見た景色、出会った人や食べた名物が後から旅の面白さを語る時に、心に深く刻まれていたります。
計画を立て、スケジュール通りに目的地に到達するのも旅ですが、旅の面白さは、急がず、ゆっくりと、効率の悪い方を選んだ時に、想定外のことが起こったりすることで、見えてくるものがたくさんあります。
ガイドブックには載ってないけど、現地の人に勧められた場所が素晴らしいこともあります。
また、深夜や早朝にも、思いがけない風景に出会うことも。
深夜に丘の中腹から見た、満月の光をビロードのように反射するモンゴルの見渡す限りの広大な草原や、ケニア・マサイマラの早朝の霧の中に、太陽を背景にたたずむ神々しい2頭のキリン。
写真では再現できない、頭の中にあるかつて体験した風景の一コマです。
本や映画で描かれている景色に憧れたり、その想像力を巡らす描写や物語も新しい旅への原動力。憧れの地を生み、好奇心を煽り、旅へ誘い出します。
生涯の記憶に残る旅、あなたはどこに行きますか?